去年のとある日に書いた日記。
私は様々なファッションや身につけるものとずっと折り合いをつけられずにきたのだけど、先日、のこれは結構ハッピーな体験だった。
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数年ぶりに登山にいった。
私は高校の時ワンダーフォーゲル部だったのだが、登山靴が壊れてしまったのを機に登山から離れていた。大学時代の友人から登山に誘われ、久しぶりに行こうかなという気持ちになったのだ。
まずは靴が必要だ。登山に行く日の前日に、石井スポーツに買いに行こうと思っていたのだが、あいにくこの日は体調不良で夕方まで立ち上がれず、石井スポーツに着いたのが20時半になってしまった。そもそも前日に買いに行くなという話ではある。
私は普段は店員さんとコミュニケーションとのやり取りが苦手なのであまり話しかけてほしくないタイプの人なのだけど、登山靴はサイズを出してもらったり、アドバイスをもらったりしたかったので店員さんに声をかける。久しぶりの登山靴なんですと言ったら、まずはサイズを測ってくれた。
私は足のサイズが25.5くらいあるし、足の幅が割と広い。だからレディースの靴はサイズ展開がなかったり、足に合わなかったりする。今回買ったのもメンズの靴で、でもこれだとかかとの幅がちょっと広すぎるのと、私の立ち方がちょっと内側に体重がかかっているのだそうで、それを矯正するインソールを店員さんはテキパキと選んでくれた。
私の性別が何であるかということにはいっさいふれず、快適な登山のために足の形にフィットさせるにはどうしたらいいのかということに即して話をしてくれて、とても嬉しい(髪を切りに行ったときに、フェミニンさを残しておきましたとか言われて、最初のお願いより長く切られたりするとほんとうに嫌になる)。
着たい服や靴が自分にフィットしないとけっこう落ち込む。自分のような存在がマーケットにはいないことになってるんだなって思う。高校生くらいのときに露骨にメンズの服が似合わなくなったときもとても落ち込んだ。だから色々試しながら自分にフィットする靴がわかってくるのはとても嬉しい。
あと、登山靴を売ってるお店には坂道を下るときにつま先が痛くないかどうか確認するためのスロープがある。小さなスロープでちょっと歩いたくらいで足と靴との相性がわかるかというと微妙なのだけど、数種類履いてみるとよりしっくりくる感じはわかる。
そんなこんなで登山靴は現物を見て買いたいから、登山用品店には潰れてほしくない。だから現物を見なくても買える登山用品もお店で買うようにしている。
色々靴を試しているときに、店員さんに、いつ山に行くか決まってるんですかと聞かれて戸惑う。本当は明日だけど、明日の登山用の靴を夜21時に買いに来てる客ってちょっと怖いんじゃないかって思う。もう一生会うことがないかもしれない店員さんになんとなく見栄を張ってしまい、曖昧に相槌を打って話を逸らす。
会計をしながら、実際に登山に行く前に一度近所で散歩でもして履き慣らしてくださいねと言われてさらに曖昧に頷く。9時間後には電車に乗っているので、そんな時間はないんですとは言えない。
そういえば、友だちの結婚式に着て行くパンツドレスも、結婚式の前日かなんかに買ったなとか思い出す。この時は店員さんにそのように伝えてびっくりされた。事前に何かを準備するのがとても苦手なのだ。
ちなみ登山靴はどんなにフィットするやつでも靴ずれができたりするものなので、普段からは靴ずれができそうなところに事前にバンドエイドを貼って予防するのだけど、今回は靴と足の相性を確かめたくてあえて予防をしなかった。そしたらなんと靴ずれができなかった。私の審美眼と店員さんにグッジョブ。